ちょっと前になりますが、新車で納品されたばかりのローライダーS(1800cc)がインジェクションチューニングで入庫してきました。
お客さまのご要望で、ノーマルマフラーが気に入っているので、吸排気を変更せずにチューニングのご依頼です。おまけに慣らし中でのチューニングです。
試しにインジェクションチューニング前に乗ってみたところ、1800ccの良さがあまり感じられない乗り味でした。
事前のチェックを軽く行い、ワイドバンドのO2センサーと機材を車体に取り付け、
チューニング開始です。
狙う空燃比は12.8:1(空気:ガソリン)前後です。
チューニング前の空燃比はふつう14.0~15.0:1。
吸排気だけ変更している車両は、16.0~17.0:1ぐらいになっている車両もあります。これじゃあエンジンヒートしちゃいますし、当然パワーやトルクもなくなります。
チューニングをしつつ、徐々にバイクにあった空燃比に変更していきます。ただしまだ慣らし運転中なので、あまり高回転までひっぱれませんが。。。
このバイクのノーマルマフラーは通常よりも効率が良いらしく、もりもりパワーが出てきました。
低速トルクも増大し、低回転からのアクセルワークに車体がついてくるようになりました。このくらいまでやれば、走り的には不満はないんですがもう少し独自に手を加えることによって、鼓動感を強調させてアイドリングを安定する回転数に調整してあげればほぼ完了です。
一般道でももちろんですが、近くのワイディングロードや高速道路での走りは別物になってしまいました。そしてかなり楽しいです。
さすが1800ccですね。
うちでは路上を実際に走って、一台一台チューニングしていきます。
この方法ですと、多少天候に左右されたりもしますが、よりリアルなチューニングが可能です。